Love their
あの時感じた孤独な道を彼と一緒に走らせる。



その景色の中に先ほどの自分が見えるみたいで目を反らした。


再び彼を見つめる。



もう、この人しか考えられない。



決意に満ちた心に自分の中で頷いた。




「ご飯、さすがにもう食べたよね」


そんなレイに前を見ながら彼が言った。


「あ、うん…三浦さんは?」


サトルと最後の晩餐をしたなんて言えない。


レイは軽く返事をして彼に尋ねた。



「一緒にどうかなと思ってたんだけどね…もう今日は逢えないだろうと思ってさっき帰る前に病院で食べたよ」


「食堂とかですか?」


「いや、コンビニ弁当」


「え〜??」


彼がコンビニ弁当を食べる姿が想像出来なくて思わず反応してしまった。


「そりゃ食べるさ〜仕事が遅くなったらいつもそんな感じだよ。おにぎりとかね」


彼は意外そうな声をあげたレイに微笑みながら言った。


「何か意外…」


「そうかな?周りもみんなこんなだよ、あとほか弁の出前とかね」


「へぇ…そんなイメージないなぁ」


「食べる暇ないのもあるけど…意外とエンゲル係数低いよ」


「そうなんだ…」


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