Love their
キスする度に、唇を離しては、



――レイ――



呼んでくれた。



何度も突き上げられる度に天を見上げては、



――レイ……レイ――



その呼びかけの、声のトーンが身体を熱く染み渡る。


果てて胸に押し当てられるサトルの唇からは、



―レイ…――



薄い皮膚を通り越して心臓を踊らせた。




今までの足りないものを1つ1つ拾って来ては、


埋められるべきピースを形通り填めてくれる。



『レイ』
足りない数だけ埋めてくれたのはサトルだけだった。


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