誰もしらない世界
歩は藤田の手を振りほどき言う。

歩(ありがとう。でも、なんとかなるから。少し不安定になっただけだから…迷惑かけてごめんなさい。)

そう言い服を着て部屋をでていこうとする歩に藤田
は話しかける。

藤田(一体いくらあれば、君をモノにできるんだ…)

歩はその言葉を無視したまま部屋をでていった。

藤田(うぁー。)

藤田は枕を床に投げつけて呟く。

藤田(いくらあれば…いくらあれば君の心は手に入るんだ…)

一人シーンとした部屋で、藤田は呟いていた。
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