誰もしらない世界
案内された奥の扉へと歩は歩いていく。

カツカツカツ…

ガラッ…

看護婦(こちらに荷物をおいて椅子にかけてお待ちください。先生がすぐきますので)

そう看護婦はにっこり笑い部屋をでていくと、3分ほどして担当医が部屋へ入ってきた。

担当医は椅子にどっしりと腰かけた。

担当医(えーっと、今日はどこのお悩みで)

歩(鼻を高くしてほしいんです。できるだけ綺麗にしてください。こんな風に!)

そう言って、れいかの写真をとりだした。
担当医はそれを見ながら歩の顔をじっと見て言う。

担当医(うーん、この人みたいにするなら、まず瞼の脂肪を吸引して切開が必要かなぁ。鼻は、しゅっとしたいならL字プロテーゼと小鼻修正だねぇ。大体全部やって200万前後かなぁ。)

歩(なんでもいいんです。オカメにならなければ何でも構わないんです。)

担当医は笑ながら言う。
担当医(まー、オカメにはならないよ笑 どうしますか?やりますか?)

歩(はい!)

担当医(わかりました。では、また看護婦がくるのでそれから、お話してください。)

そう言って担当医は部屋を出ていった。
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