Kissから始めよう
「今からロビーに降りるぞ。
俺が側にいるから心配するな。」


それはサプライズで贈られたエンゲージリング。

大丈夫、側にいるよ。


まるでそんな風な存在感でキラリと輝く。

「何があっても迷うな。
相手に従うな。拒否すべき点は全て拒否しろ。
…わかったか?」


それだけ言うと、雄輔は立ち上がった。


「行こう。」


促されて仕事場を後にした。


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