茅
「風葉様、到着いたしました」
車から出ると目の前に大きくて高いビル。
ここにあるカフェで待っているらしい
「ここが待ち合わせ場所ですか?大きなビルですね」
「風葉様、ここはホテルですよ」
うわ、恥ずかしい。
おじいちゃんの残した遺言状。そこには婚約者が居るという衝撃の事実が。
弁護士さんに頼んで会えるように話をつけて貰った。
遺言状に書いていた婚約者の名前。
どこかで聞いたことあるような気がする…
「龍仁さん、あの人でしょうか?」
「そうだと思いますが…」
私と龍仁さんの目の先に居る男の人。
私と同じくらいの年かな?
どこかで見たことのある後ろ姿。
どこで見たんだろう…
「あの、國相(こくしょう)茅(ちがや)さんですか」
「そうだけど…誰?」
どこかで聞いたことのある声。
「初めまして。桜庭風葉ですっって國(くに)宮(みや)茅(ちがや)!?」
そこに居たのは、今人気のアイドルグループのリーダー國宮茅。
「バッバカかお前、声デカイ」
「っわ」
腕を引かれ國宮茅の向い側に座る。
「國宮茅ですよね?」
「……」
「もう一度聞きます。國相茅さんですか?」
「あぁ」
「國宮茅さんですか?」
「…あぁ」
じゃあ國相茅と國宮茅は同一時人物ってこと?
「お前、桜庭風葉だっけ」
「はい」
「お前が桜庭の跡取り?」
「はい」
「俺今から仕事あるから用事があるんだったら早くしてくれる?」
「あっ、ごめんなさい。聞いているとは思いますが婚約の件でお話があって…」
「その話しなら俺はOKしたけど」
えっ?
そっちは了解済みなの?
「荷物はそっちに送ったから」
えっ?荷物?送った?
誰か助けて下さい。脳がフリーズ寸前です。
「どうゆう事ですか?」
「俺、仕事あるから。じゃあな」
そう言うと國相茅は行ってしまいました。
「風葉様、大丈夫ですか」
「龍仁さん、大丈夫じゃありません。フリーズ寸前です」
「國相様も行ってしまいましたし、お帰りになられますか?」
「…はい。そうですね」
この事は車の中で考えることにしましょう。
車から出ると目の前に大きくて高いビル。
ここにあるカフェで待っているらしい
「ここが待ち合わせ場所ですか?大きなビルですね」
「風葉様、ここはホテルですよ」
うわ、恥ずかしい。
おじいちゃんの残した遺言状。そこには婚約者が居るという衝撃の事実が。
弁護士さんに頼んで会えるように話をつけて貰った。
遺言状に書いていた婚約者の名前。
どこかで聞いたことあるような気がする…
「龍仁さん、あの人でしょうか?」
「そうだと思いますが…」
私と龍仁さんの目の先に居る男の人。
私と同じくらいの年かな?
どこかで見たことのある後ろ姿。
どこで見たんだろう…
「あの、國相(こくしょう)茅(ちがや)さんですか」
「そうだけど…誰?」
どこかで聞いたことのある声。
「初めまして。桜庭風葉ですっって國(くに)宮(みや)茅(ちがや)!?」
そこに居たのは、今人気のアイドルグループのリーダー國宮茅。
「バッバカかお前、声デカイ」
「っわ」
腕を引かれ國宮茅の向い側に座る。
「國宮茅ですよね?」
「……」
「もう一度聞きます。國相茅さんですか?」
「あぁ」
「國宮茅さんですか?」
「…あぁ」
じゃあ國相茅と國宮茅は同一時人物ってこと?
「お前、桜庭風葉だっけ」
「はい」
「お前が桜庭の跡取り?」
「はい」
「俺今から仕事あるから用事があるんだったら早くしてくれる?」
「あっ、ごめんなさい。聞いているとは思いますが婚約の件でお話があって…」
「その話しなら俺はOKしたけど」
えっ?
そっちは了解済みなの?
「荷物はそっちに送ったから」
えっ?荷物?送った?
誰か助けて下さい。脳がフリーズ寸前です。
「どうゆう事ですか?」
「俺、仕事あるから。じゃあな」
そう言うと國相茅は行ってしまいました。
「風葉様、大丈夫ですか」
「龍仁さん、大丈夫じゃありません。フリーズ寸前です」
「國相様も行ってしまいましたし、お帰りになられますか?」
「…はい。そうですね」
この事は車の中で考えることにしましょう。