*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫
(………毎日毎日、退屈で、退屈で、仕方がなかった。



どうやって一日を乗り切ろうか、そんなことばかり考えていた)






そして、群雲にも告げずに単独で都へ仕事に行ったりして、その度に叱られていた。






(ーーーそれなのに、今は)






自分の豹変ぶりに、自分でも可笑しくなってしまう。






(汀から目を離せないから。


こいつの世話に追われて、俺はいつもこいつと一緒にいる。



暇つぶしのことなんて、考える暇もない。



単独で仕事に行こうなんて、思いつきもしない………)







我ながら、汀のことで頭が一杯なのだと恥ずかしくなる。







(ーーーーー俺はもう、こいつから、離れられない………)








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