*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫
「………そうねぇ、どうかしらねぇ。


うーん、向いてるような、かなり向いてないような………」





「まぁっ、私、練習に励むわ!!」






きらきらとした瞳で言う汀を横目に見ながら、全員の心が一致する。






(………いや、練習とかどうとか、そういう次元の問題ではないと思う………)






最年長の檀弓が、代表して口を開く。






「練習しても、ねぇ。


だめなものはだめってこともあるし」






「えぇ〜〜〜………っ」






今にも泣き出しそうな声が耳許で聞こえ、檀弓の心がぐらつく。






「あっ、でも、やってみなきゃ分からないからね!


意外と向いてるかも知れないし!!」






口から出まかせに無責任なことを言い始めた檀弓を、一同がじろりと睨む。




その視線を痛いほどに感じながら、檀弓は作り笑いを汀に向けた。







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