箱入り結婚のススメ
「大学の時、飲み会とかなかったの?」
「うーん。お酒はたしなむ程度でとキツク言われていたし、誰かの家に呼ばれてホームパーティとか、もう少し落ち着いたレストランとかだったかな」
外で酔っぱらうなんて、絶対に許されなかったし、常にどこに行くのか言わなければならなかったし。
「ホームパーティ?」
「うん。大きなパーティだと三十人くらい集まって……」
「三十人! どんだけ豪邸なのよ」
麻子が目を丸くしている。
「その時は学校で一番の資産家の娘さんの家だったんだけど、個人のものとは思えない大きなお屋敷だったよ」
「舞の家だって十分大きいのに……舞が驚くなんて、私も見てみたいわ」
麻子はしきりに「へぇー」なんて感心している。
「それじゃあ、私が悪い道に引っ張り込んでるわけね」
「別にそういうわけじゃ……」