箱入り結婚のススメ
「子供と共に泥にまみれながら、先生の方も学ぶことがたくさんあるのだろうなと思いました。
そして、そう言える舞さんを、子供達は大好きなのではと、勝手に想像しております」
室賀さんが父と母の顔を見ながら、「お願いします」と再び頭を下げる。
こんなことまでお願いした訳ではなかった。
とりあえず室賀さんを紹介すれば、園を辞めなくても良いのではないかという軽い気持ちだった。
それなのに……。
「舞」
「はい」
「園の仕事は辛くはないのか?」
「はい。辛いどころかとても楽しいです。
もちろん大変なこともあります。
大切なお子さんを預かっているという責任も重いですし、元気な盛りの子供達と一緒に遊ぶのはとても疲れます。
でも……私を、先生と慕って頼ってくれる子供達が、やっぱりかわいくて仕方ないんです」
私は子供達の顔を思い浮かべながら父に話した。
「しかし……」
父はまだ納得していないようだ。