箱入り結婚のススメ
「だから、幼稚園の先生に向いているんだろうな。
子供は、褒めたら褒めただけ伸びるなんて聞いたことがある。
子供達のすごいところを、きちんと評価してあげられるんだろうな」
「そんな……大袈裟ですよ」
園長先生も、子供達は叱るより褒めろという指導をしている。
褒めているからこそ、叱るという行為が初めて生きてくるのだと。
いつも叱ってばかりでは、そっぽを向かれるだけで、なにも聞いてくれなくなるのだ。
だから私も、常に良いところを探して大袈裟に褒めてはいるのだけど、それがそんなに大変だとか、すごいことだとか思ったことはない。
「大袈裟じゃないよ。
ビジネスの世界にいると、絶えず足の引っ張りあいなんだ。
ライバルがミスしたとわかった途端に、その傷をえぐりに行って、自分の契約に変える。
もちろんその反対もあるわけなんだけど、あまり気持ちの良いものではない」
初めて聞く社会の厳しさに、少し驚く。