箱入り結婚のススメ

もっと麻子の力になりたい。
そう思ったけど、簡単ではなかった。

井出さんの気持ちなんて、私にはさっぱりわからない。
本人に確かめる術もない。

麻子と遊びで付き合っているようには見えなかったけど、どうするつもりなのだろう。


『舞、おはよ』

「秀明さん、こんばんは」

『あはは。そうだった』


日本と十四時間ほど時差のあるワシントンに滞在している彼は、いつも朝起きると電話をくれた。


「お仕事、順調ですか?」

『うん。早く帰って舞に会いたいから頑張ってる』


ちょっと恥ずかしいようなセリフも、長く離れている私達にとっては大切だった。


「私も、会いたいです」


自分がこんなに大胆な発言ができるようになるとは思ってもいなかった。

だけど、言葉にしなければ伝わらないことがたくさんあるのだとわかって、できるだけ言うようにしている。

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