箱入り結婚のススメ
「でも……」
『もうこの話は終わりだ』
「そんな。麻子はいつも私を助けてくれたんです。私だって麻子を……」
『それは、舞の思い上がりだ』
「えっ……」
秀明さんがこんなに冷たいセリフを吐くとは思わなかった。
「そんな、ひどい」
ショックを受けた私は、思わず電話を切ってしまった。
『思い上がり』だなんて、ひどい。
私なりに、麻子のためになりたいと考え、彼に聞いたのに。
初めて秀明さんがわからなくなった。
親友なら、なんとかしてあげたいと思うのが普通なんじゃないだろうか。
園に出勤すると、麻子がいつもの調子で明るく振る舞っていて、見ているだけで辛い。
私は、麻子のためになにもできないの?
そんな悶々とした気持ちを抱えて、仕事に入った。