箱入り結婚のススメ

「はい。その他にも結納ですとか、新婚旅行ですとか、なんでもご相談ください」


都心のサロンなら電車で行ける。
それなら、仕事帰りでも寄ることができそうだ。


そのあと、近くにあった大きな噴水のある公園に寄って、自然の空気を存分に味わう。
突然思い立ったデートは、とても充実していた。

帰りの車の中で、ローズパレスのパンフレットを隅から隅まで眺めていると、秀明さんはクスクス笑う。


「やっぱり、式は女の子の憧れなんだな」

「えっ?」

「この間、舞が持ってきたウーマンライフに書いてあった」

「見たんですか!」


麻子が貸してくれた、結婚特集号だ。
1年以上前に出たものだったけど、十分参考になった。

だけど、彼に見られるのはなんとなく恥ずかしい。


「舞が気に入ったなら、あそこに決めようか」

「いいんですか?」

「もちろん。式は女の子が主役だって書いてあっただろう?  俺も同意。
舞のドレス姿、楽しみだ」

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