箱入り結婚のススメ
「私も幸せになる。
だから舞も幸せになりなさいよ。
それにしても……泣きすぎだから」
自分だって目を真っ赤にしているくせに、クスッと笑った麻子は、再び井出さんのもとに戻っていった。
大きなホテルで行われた披露宴が終わると、幸せの余韻に浸りながら秀明さんの部屋に戻った。
「すごくいい式だったな」
彼は、テーブルの上に置いてあったローズパレスのパンフレットを手に取りながら、優しく笑う。
「はい。私……感動しちゃいました」
「そうだな。しかし、井出があんなにガチガチなんて、俺も緊張してきたぞ」
式の間、井出さんがそんなに緊張しているようには見えなかったけど……。
終始、麻子の様子に気を配っていた井出さんは、本当に素敵な人だった。
親友の旦那様として、百点満点だ。