箱入り結婚のススメ
バージンロードをゆっくり歩いてくるドレスを纏った麻子は、輝いている。
誓いのキスの時、井出さんにベールを上げられた彼女の頬に光るものが見えて、私まで胸がいっぱいになる。


「若槻さん、きれいだな」

「……はい」


親友の幸せな姿に感動した私は、涙がこぼれそうになってうつむいた。
すると、隣に座っている秀明さんは私の手をギュッと握ってくれる。

感動しっぱなしの私は、涙で麻子の姿もぼやけてしまった。


やがて式が滞りなく終わり教会の外に出ると、ライスシャワーの下を満面の笑顔で歩いてきた麻子が、私の方に向かってくる。


「これは舞に」

「私、に?」


小さくうなずいた麻子は、私にブーケを差し出す。
ブーケトスするものだとばかり思っていたから、驚いてしまった。

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