隣人の男
「髪、キレイですね」


『髪、キレイだね』



優しい時の彼のように……。


だからなのだろうか……。


ドライヤーの音が消え、部屋が一気に静かになる。


「ご飯作りますから。待ってて下さい」


「あの……」


あなたは私の声を聞かずに、ドライヤーを持って、出ていってしまった。



断れない。



優しさに甘えてしまう。
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