ヤクザは嫌い、です。
☆★☆★☆★☆
「かわいい…!!」
今、朱莉は大きなイルカのぬいぐるみを抱えて目をキラキラさせている。
はぁ…
結局売店まで連れて来られたわけだが、
……
……手を繋げれたのが嬉しかったから振りほどかなかったとか…なんだよ、俺。
……
「…どうかした?」
朱莉は怪訝な顔で俺を見て言った。
「…べ、別にどーもしねぇよ。つーか…やっぱりそれ、でかすぎ。もっと小ちゃいやつで…」
「えー」
「えー、じゃねぇよ!まぁ確かに…」
確かに…
それ持ってる朱莉は…
「かわいい、けど…」
でもやっぱり…って…あれ?