ヤクザは嫌い、です。


と思うと



「優斗、ラッコは後。先に売店。」



…はぁぁ?!



ちょっ…



「朱莉…まさかあのでっかいぬいぐるみが欲しいとか思って…」


半ば呆れたように言いかけると



「え?うん。思ってるけど」




平然と、そして俺の言葉をバッサリと切り捨てる朱莉。


いや…いやいやいやいや!




「だいたい、あんなもん…俺の狭い部屋に置いたら、もっと部屋が狭くなるだろ?つーか、置く場所なんか無い…」





「いいから、売店。」



ぐいっ



!///



また朱莉が俺の手を取って歩き出す。



って、…ちょ…!!









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