ヤクザは嫌い、です。
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気のせいとは思っていたものの…
今日は何故だか
異様な視線を感じている。
見なくても分かる。きっと原因は木戸だ。
振り返ると何回も目が合うし…なんなの一体…
と思っていた矢先、問題は起こった。
「朱莉ー!帰ろ!」
「うん。」
いつものように授業が終わり、紗理奈と一緒に帰ろうとした時…
ガタッ!!!
さっきまで寝ていた木戸が急に立ち上がり…
え…なんかめっちゃ見られてる…?
そして私の前まで歩いてきたかと思うと
「おい小田原、ちょっと面貸せ。」
と言い放ち、スタスタと歩いていった。
…え?
私…なんかした?!
……
「ごめん紗理奈…優斗にちょっと遅くなるって言っといてくれない?」
私がため息をつきながらそう言うと、紗理奈は驚いた顔をして言った。
「え?!朱莉…木戸のところに行くつもり?!」
「うん…逆に行かなかったから後で何か言われても嫌だし…」
「そ、それも確かに…」
「じゃ。行ってくるね。」
そう言って木戸の後を追って歩いて行ったものの…
…あー…やだな…
面倒なことに巻き込まれませんように…