ヤクザは嫌い、です。
それに誰かの気配もするし…
どうしたら…あ。
「そうだ、私スーパー寄りたいから優斗は先帰っててよ。」
「はぁ?それなら俺も一緒に…」
「いいの!とにかく先帰ってて!」
それだけ言い捨てて、私はスーパーへ猛ダッシュ。
おい、朱莉?!と優斗が私の事を呼んでるけど振り返らず走り続ける。
これでもまだ気配がしたら、私が原因って分かるでしょ。
それに買い物も出来るし、いい機会じゃん…
そう思いながらスーパーへと向かったんだけど…
…僅かに私以外の足音が聞こえる。
これってやっぱり…
一瞬背中がゾクリとした。
体力が無くなってきて速度が落ちてきても、とにかく走り続けた。
…こわい。