ヤクザは嫌い、です。



それに誰かの気配もするし…

どうしたら…あ。



「そうだ、私スーパー寄りたいから優斗は先帰っててよ。」


「はぁ?それなら俺も一緒に…」



「いいの!とにかく先帰ってて!」



それだけ言い捨てて、私はスーパーへ猛ダッシュ。


おい、朱莉?!と優斗が私の事を呼んでるけど振り返らず走り続ける。




これでもまだ気配がしたら、私が原因って分かるでしょ。


それに買い物も出来るし、いい機会じゃん…


そう思いながらスーパーへと向かったんだけど…


…僅かに私以外の足音が聞こえる。



これってやっぱり…



一瞬背中がゾクリとした。



体力が無くなってきて速度が落ちてきても、とにかく走り続けた。



…こわい。





< 262 / 263 >

この作品をシェア

pagetop