君恋 ~あの夏の記憶~




愛にも伝えると愛は今日も女バスを見に行くと言ってスキップしながら出て行った。




愛はホントに可愛いよなー。


あたしがスキップなんてしたら見た人全員にひかれちゃうよ…




「この学校の男バスって強いの⁇」



「おうっ‼︎最近の成績は女バス同様下がり気味だけどインハイ常連校だぞ‼︎」



「へぇ、すごいね。陽斗もスタメンになれるように頑張りなよ⁈」



「あったりまえ‼︎」




陽斗はそう言ってニカッと笑った。




そんな自信満々の表情を見ると陽斗は絶対になれるって確信を持てた。




『結奈のその顔、試合中に見ると安心するんだよね。なんか絶対勝てるって確信が持てるの‼︎』




あの時言ってた昔のチームメイトの言葉が何と無くわかった気がする。




まぁそんな言葉、もう2度とあたしに対して発せられることは無いだろうけど。




「ホントに頑張ってね、陽斗」




あたしがそう言って笑うと陽斗は少し顔を赤らめて頷いた。





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