君恋 ~あの夏の記憶~
「ほら。もう行こうよ」
「ちょっと待って‼︎まだ心の準備が…」
「「あ」」
職員室前で緊張して止まっていたら、丁度久山先生が出てきた。
「おぉ、どうした⁈青海に桐谷」
「あっ、あのっ…久山先生。
……やっぱり、バスケ部入りたいんですけど…その、ダメ…ですか⁇」
あたしが勇気を出して聞くと久山先生はポカンと口を開けてた。
「ま、まじで⁈」
「え⁇」
「まじで入ってくれんのか⁉︎青海‼︎今まであんなに嫌がってたのに…桐谷か⁉︎桐谷が説得してくれたのか⁈」
あぁー…やっぱり久山先生暑苦しくてやだわ。
「まぁはい。先輩のおかげですかね」
「桐谷〜‼︎ありがとな‼︎お前は女バスの救世主だ‼︎」
救世主て…女バスはそんなに危機的状況だったのか⁉︎