君恋 ~あの夏の記憶~




「でもお父さんはなんて言うと思う?」




今1番の問題はそこなんだよな…




あの日、あたしはもう2度とコートに立たないって言っちゃったからな。




やっぱり、反対されるかな⁇




「そんなの喜ぶに決まってるじゃない」




反対されると思っていたあたしに、軽々しく言うお母さん。



ほんとに…⁇



なんか信じらんないんだけど…。




まっ、なるようになるかっ‼︎




「あっ、お父さん帰ってきたみたいよ」



お母さんがそういったすぐ後、お父さんがリビングに入ってきた。



「お父さん‼︎これ…もう1回、バスケやってもいい⁇」



「おぉ、いいぞ!頑張れよ」




お父さんはそう言って入部届にサインを書いて、ハンコを押した。



…え⁇なんか軽くね。




それにもっとこう…熱くなったりしないの?




てかあたしの緊張は何だったの⁇




まぁ…とりあえずは良かったってことだよね⁇




あっそうだ!愛に言っておこうかな。




愛もバスケ部だし。



これから楽しくなりそっ♪






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