青い残光【完】
「行き違いにならなくて良かった〜とりあえず、教室出ようか。荷物持って。」
「え……?は、はい…」
自分の机に戻り、カバンを手に取るふと見ると、先輩は既に廊下を歩きだしていた。
わたしはそれを見て、急いで教室を出ようとした。
クラスメイトはわたしのことが心配になったらしく、小さな声で「大丈夫……?」と声をかけてくれた。
そんなこと、わたし自身も分からないし先輩は廊下を進んでるしで、いっぱいいっぱいになったわたしは「うん、たぶん……」とだけ返事して、先輩を追いかけた。
少し走りながら先輩の背中を追いかけた。
戸惑いながらも追いついたわたしを見て、優しく笑う先輩。
…あ、なんか優しい人なのかも。と直感的に思った。
わたしが先輩の隣に並んで歩くまで追いついたのを確認して、先輩はわたしに話しかけた。
「突然ごめんねー、須賀先生に頼まれて迎えに来たの。先生ってば明日からってことしか言わなかったんでしょー?」
「……え?あ、はい。」
何も考えずに返事をして、ふと考える。