青い残光【完】








「あ、ハイ」






「じゃあちょっと待ってて!」







そう言うと、わたしをその場に待機させた。
先輩はドリンクの容器が沢山入ったカゴをどこからか持ってきた。




水道に向かうらしく、ついていくことにした。








グラウンドの奥に水道があるらしく、いそいそと先輩の隣を歩くわたしを先輩は横目で見ていた。








「……?」





視線を感じて、わたしは疑問に思った。
その疑問を察したのか、先輩はわたしに声をかけた。







「…ねぇ、忍野さんてサッカー好きなの?」





「えっ…!?」






もしかして、サッカー好きじゃないとマネージャーってなったらダメなの…?


なんて答えよう……。
でもココで適当に答えて、サッカーに詳しいとか思われたら後々困るし…












返事に困って沈黙していたけど、先輩はあまり気にしていないようだった。






「あれ?もしかして、あんま好きじゃないのかな…?ま、いずれ好きになってくるよ!」







先輩からは前向きな返事が返ってきて、わたしは質問の意味が分からなかった。







「………?じゃあ、何でそんなこと聞いたんですか…?」













< 17 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop