青い残光【完】
先輩が、驚いたように口をポカンと開けている。
「……あたしがマネージャー始めたのと全く同じ理由だ…」
「え……?」
次はわたしが驚く番だった。
目が乾燥するかと思うくらい、目が開くのが自分で分かった。
「えっ?……ええっ!?本当ですか!?」
「なにこれ……スゴっ!偶然すごすぎる!」
かなり驚いたけど、中島先輩もそんな理由で入ったんだ……。じゃあ、わたしにもやれるかもしれない。
中島先輩への親近感を感じつつ、わたしは安心していた。
それは中島先輩も同じだったみたいで、わたしの肩をバシっと勢いよく叩いた。
「いだっ!!!!」
「不安もあるかもだけど安心してね!!あたしがシッカリがっちり!ルールやらスコアやら教えてあげるからね!」
何かのキャッチコピーかのように、歯切れよいテンポでわたしを励ましてくれた。
中島先輩の明るい笑顔に、緊張していた心が少しほぐれたのを感じた。
「あ…!ありがとうございます!中島先輩、よろしくお願いします!!」
わたしの挨拶を聞いて、中島先輩はニコリと笑った。