青い残光【完】









…なんて母子のような会話が行われている中で、キャプテンの視線がわたしに向いた。


それにきらりさんがすかさず気付く。





「あっ、この子がマネージャーで入ってくれた忍野さん。皆集合したら挨拶してもらおうと思って。早く集合かけてよ!」





「あ、あぁ。分かった。」







キャプテンさんが大きな声で「集合!」と号令をかけた。
すると、「ハイ!」とこれまた大きな声で部員が返事をしてキャプテンの側までダッシュでやってきた。




きらりさんと話していた時のキャプテンさんの様子とは打って変わり、とても凛々しくキリッとしている。






「まだ体験入部中で部員自体はまだまだこれからだけど、今日から新入マネージャーが入ったから紹介する!」






「「「「「ハイ!!!!」」」」」








その気合が入った返事とともに、見覚えのないわたしを見てくる部員の視線がとてもいたたまれない…。

恥ずかしさとあいまって、わたしは視線を地面へと伏せた。







だけど、「忍野、あいさつして。」とキャプテンが催促してくるから、あたしは顔をあげた。







ふと、見渡すとサッカー部の皆さんがわたしを見ていて、今ならあの人が見つかるのではないかと思った。
ゆっくり、全員の顔を見ていると………













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