青い残光【完】








わたしの挨拶を皮切りに、今日の部活がスタートした。





きらりさんにマネージャー作業を習いながら、練習に没頭する部員の名前を教えてもらっていた。






うまく聞き出せたのかは自信がないけれど、さりげなく彼の名前を一番に教えてもらった。








あの人は、梅田 大貴(うめだ だいき)さんと言うらしい。
ポジションはMF。
わたしよりも2つ年上の3年生。
部員たちからは「梅さん」と呼ばれているらしい。








他にも、キャプテンは「松本さん」ていう方だとか、スタメンの3年生を中心に教えてもらったものの…人数が多くて正直もう少し時間がかかりそう…。








皆が練習している最中は、きらりさんと一緒にドリンク作りをしたり、ボール拾いをしたり、ジャージやビブスを畳んだり。







そんなことをしていたら、練習が終わった。
部員の皆はゾロゾロと部室へと入って行くけれど、わたしたちはまだ。
片付けが残っている。







部員に正式に一年生が入れば役割分担できるから楽になるらしいけれど……。
まだ今は体験入部期間だから雑用を任せることは出来ず、この期間だけはほとんどがマネージャーの仕事らしい。







片付けはなかなか重労働で、きらりさんと息切れを起こしながら頑張った。







そんなこんなしている間に、着替えを終えた3年生はピューっと帰ってしまった。

あぁ……梅さんに話しかけたかったのに……。残念……。












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