青い残光【完】
わたしの気持ちを何も知らないその人は、とても平和的な笑顔を浮かべている。
マンガだったら、頭の上にお花が飛んでるような笑顔。
きらりさんが、わたしのことを紹介してくれた。
「わぁー可愛らしい!」
が、わたしを見ての第一声で、わたしはどう反応して良いか分からず、たじろいだ。
でも、彼女は何も気にしていないらしい。
「初めまして。姫野えりかと言いますー。マネージャーは大変だと思うけど頑張ってね!仲良くしてくださいー」
「あ……はい!ありがとうございます!こちらこそ……」
その腰の低さにわたしは毒気を抜かれた気持ちになった。
ぺこりと頭を下げると、彼女はより一層優しく微笑む。
それだけ話すと、わたしたちに手を振り、梅さんに一声かけて、彼女は帰って行った。
彼女が去ってから、梅さんは周囲にかなりからかわれた。
恥ずかしそうにしていたけど、それでも嬉しそうな彼。
あぁ……そんな顔も、するんだな…。
胸が、苦しい。