青い残光【完】
普段の梅さんは、サッカー一筋で女の子の話題なんて一切しない。
思春期な先輩達が色々浮ついた話をしていても、いつも知らんぷりしてリフティングの練習をしてたりする。
だけれど、たまにえりかさんと一緒に帰っていることに気付いた。
その時の彼は、普段よりも穏やかな顔をしてるように見える。
きっと、彼は彼なりに彼女のことが好きなんだろうと、見ていて思う。
そんな彼が、わたしを好きなるだろうか…?
漬け込むスキは、あるだろうか…?
そんな考えが浮かんでは消える…。
彼女…、えりかさんはとても心優しい人だから、えりかさんならこんなことは思わないんだろうなぁ。
そんな彼女だから、梅さんは好きになったんだろうなぁ……。
だけど、あんな風にはわたしは到底なれないだろう。
彼女は、わたしの憧れの対象となるような人物だった。
そんな人から、彼を奪えるのか…。
とてつもないジレンマに、わたしは支配されていた。
だけど、そんな簡単には諦められない…。
そんなつもりで、この学校に進学したわけじゃない。
テスト期間は長く辛く…勉強も手に付かなかった。