青い残光【完】
「わたしは、企業のサッカー部の方が梅さんに合ってるんじゃないかと思います…。」
そう言った瞬間、彼は少し驚いた顔をした。
「負けず嫌いな梅さんなら…きっとチームを押し上げる努力が出来ると思うんです。そして、チーム自体をプロリーグ入りさせれば梅さんだってプロですよ!」
そう言うと、彼は突然声をあげて笑った。
「サッカーは、11人でやるものだよ。」
ちょっと笑われたのが恥ずかしくて、わたしは食い下がった。
「…でも!一人はそういう人が必要ですよ!……そう思って、企業の方も声をかけてくれたんだと思います。」
わたしがそう言うと、彼は少し驚いたようにした後…優しく笑った。
「ありがとう、おっしー。…本当は、俺もそう思ってたんだ。」
「…え?」
「チャンスをもらえるのは最初だけで良い。あとは自分の力で上り詰める覚悟でいる。家族は同意してくれてたんだけど………でも、周りが色々言うから…迷ってたんだ。」