青い残光【完】
恐らく、周りというのはキャプテンたちだろう。
本気で梅さんにはプロになってほしいと言っていたから、きっと助言したかったのだと思う。
彼は、とてもスッキリとした様子だった。
「選手権まで待って、最後のスカウトは待つけど…そこでダメなら企業に行くよ。家族やおっしーとえりかが勧めてくれるなら間違いないだろうし。」
「……え?」
「え?」
今、えりかって聞こえた気がした。
それってもしかして……。
梅さんは、わたしが聞き返したのを聞いてハッとしたらしい。
「あ、ごめん。えりかっていうのは俺の付き合って「あ、それは知ってます…」
わたしは、彼の言葉を被せてふさいだ。
彼は、どうやらわたしが彼女の存在を知らないと思ったらしい。
わたしはあのゴールデンウィークの出会いを忘れていない。
彼はわたしの返事で納得したらしく、肩にかけていたカバンを担ぎ直した。もう帰るつもりらしい。
「あ、そうなんだ……。……おっしー、今日は聞いてもらえて良かった。ありがとう。明日からも頑張ろう」
「あ……ハイ。」
そう話すなり、彼は背を向けて歩き出した。
その真っ直ぐな背中を見て、わたしは彼を遠く感じた。