青い残光【完】
やはり、失恋というものは辛く悲しくて……切り替えようと思っても難しいものだと実感する。
ため息をつく回数が増え、あまりやる気が起こらない。
きらりさんにも、あの後結果がほぼ分かりきった報告をした。
しゃべっていたら、涙がこぼれた。
そんなに悲しかったんだな、と他人事のように冷静に考える自分がいた。
きらりさんは、わたしの手を優しく握ってくれた。
わたしに微笑みかけてくれたけれど少し悲しそうで、その瞳は慈愛に満ちている。
「瑠璃ちゃん…悲しい気持ち、よく分かるよ。……でもね、あたしは切り替えて次を探せば、なんて言わないよ」
「え……?」
「無理しなくても、また好きになれる人が見つかるよ。それまでは…梅田くんのことを好きでいても良いとあたしは思う。」
そんな考え方もあるのか…と思った。
きらりさんのその言葉に、心が和らいだ。
わたしは彼を困らせてしまったけれど、もう少し、彼を想っていても良いのかな……?
迷いもあったものの…もう少し、好きでいさせてほしいと思った。
もしも、この先で二人の関係が崩れることがあるならば……その時は…。
彼を奪い取る覚悟で、最後のチャンスを……。