セカイで一番キミが好き!


ー教室ー


「……おい、聞いてんの?」
「あぁ、ワリ。聞いてなかった。」
「なんかお前、今朝からおかしいぞー!」

そういって、高橋の背中を叩く彼は、高橋の幼馴染である八神だ。

「なんかあったのか?…わかった、お前今日生理だろ!」
「ちげーよ、バカ。なんか朝、池に女の子がいてさ…」
「それ、かんッぜんに頭イッちゃってる奴だろ。」
八神は頭の横で指をクルクル回す動作をした。

「いや、頭は知らない…が、めっちゃ可愛かった。」

高橋はあの時のことを思い出しながら目を細めた。八神は、頭イッてんのはお前だったか、と言いながら高橋の頭に絆創膏をつけた。

するとゴツい男性教師が教室に入ってきて「入学式が始まるから1年生は体育館に移動しろ」とクラス全員に指示をした
。高橋も八神も、それに従った。
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