世界構想図
プロローグ
目の前に広がる閃光。それは瞬く間に彼の身体を包み込んだ。
それは一言で表すならば『浄化』。精神が洗い流されるような不思議な感覚と共に、彼は自分の意識に落ちていった。
「次会うときは、もう一度。」
どこかで聞き覚えのある声が彼の頭の中に響き渡る。否、走馬灯の間違いかもしれない。
「結局、何もできやしなかったんだ。 こんな結果になるなら最初から何もしなければよかった。」彼は少し笑って、「まぁ、最後くらい華々しく散らせてくれよ。」と蔑むように言い捨てた。
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