最低最悪な学校の中で。
落ちない……
邪魔するのは、やっぱりコイツ。
私は腕を引っ張られて、後ろへ後退したのだった。
「で、なんで死のうと思ったの?」
「この世が絶望すぎるから」
「絶望じゃなかったら、生きるの?」
「そりゃそうでしょ!」
だって、夢にまで見た高校生活だよ。
勉強も程々にやって、たくさん友達作って、恋とかも……
普通の学校ならきっと私は、絶対にこんな決断をしていなかっただろう。
『そうなんだ』とでも言うように彼は私を視界に入れた。
私も彼を視界に入れる。