私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。



「あー、けど奏太とも話したいな……」


私はボソッと言った。なんか、聞きたいことあるし……。


『……………ダメ』


蒼は私から目をそらしてそう言った。

え、なんでダメなの!?


「なんで!!」


『なんでって………』


そこまで言うと、蒼は黙ってしまった。

なんで?気になるじゃんーっ!!


「なんで!!」


とにかく問い詰めた。

もう、気になるから言ってよ!!


『俺だって……嫌なんだよ』





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