運命の二人~白と黒の物語~
「それから、今日に至るまで契約は守られていた。私達以外はな。」

ジャスティスは苦笑した。

凛々は混乱していた。

私は地球で生まれて、育った。パパやママの事、友達、そしてタロ。ちゃんと覚えてる。
全てが数日で変わってしまったのに、そちらが嘘だというの?


「…どうして、私なんですか?」

自分にも問うように、聞くと

「それは私にも分からない。婚姻相手は“契約の神”が決めるから。」

少しでも運命を受け入れ易くしようとするかのようにジャスティスは、優しく話し、凛々の隣に座った。

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