レインボーカラー【短編集】
「顔に傷ついたらどーすんだよ。 」
「ごめん。つい……」
「でもありがとな。葵海。
怖い思いさせてごめん。
立てるか?帰ろう。 」
申し訳なさそうに手を差し出す
神楽は、もういつもの神楽だった。
差し出された手を握ると少し強めに
握り返してくれる大きな手に安心する
そして、早々と倉庫から離れていった。
「神楽。今日は一緒に帰ってくれるの?」
ただ素朴な疑問だった。
いつも一緒に帰ってくれなかった
神楽が家の方向に歩いていく
「いつもは帰ってくれないのに。」