ラズベリー



カチャ

合鍵で部屋に入った。


「!?!?!?」


部屋に入ると優輝がいた。


「ど、どうして…!?」


優輝は駆け寄り、肩を揺さぶる。


「美怜、どうした!!
その格好……」


美怜は何も言わずに救急箱を出してきた。


「だからその傷、
どうしたんだよ!?」


答えない。

手際よく手当てする美怜は全く目を合わせることは無かった。


「言えよ!!なあ!?」

「………」

「言えっ!!!」


ゆっくりと口が開く。


「…派手に、階段から
落ちちゃいました。」


苦笑いをしてみせた。

優輝はなんとなく感じた。


(有り得ない。
涙の跡もあるし、
きっと誰かの仕業だろう。)


優輝は何も言わずにただ美怜を抱き寄せた。


「!!!!」


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