ラズベリー
何故こんなことになったのかなんて分からない。
そして俺に出来ることがあるとも思えない。
薬品の匂いが痛みと同じくらい漂う。
力強く抱きしめる。
「心配しなくていい、
泣けばいい。」
「な、何言い出すんですか?」
困惑する私。
優輝は頭を撫でてくれている。
「ゆっくりしな。」
「…うん。」
緊張の糸が解けたように涙が目に溜まっている。
「頑張ったな。」
「うっ…うん。」
優輝のぬくもりは温かかった。
何かに触れることが心地よかった。
そういって、優輝の肩に身をゆだねた。
大粒の涙が頬を滑り落ちていった。
次の日も変わらずにイジメを受けていた。
美怜はあの後優輝に全てを話した。
優輝はこのことを告白すると言っていたが、黙っているように言った。
今日はさらにエスカレートしている。