不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「萌香ちゃんっ!!」


遠ざかる意識のむこうで、水面の上から聞こえたのは卓巳君の叫び声。


私って、ホント笑っちゃうくらい鈍クサイ女だよね。

こんな小さいお風呂で溺れちゃうんだもん。

誰もが簡単にできることが、やっぱり私にはとても難しい。


恋も……難しいよ。


ねぇ、卓巳君。

この恋に溺れているのも、のぼせあがっているのも……私だけだったのかな?


私ひとりだけだったの?


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