不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
熱さでジンジンする人差し指をそっと唇にあてる。
その瞬間、昨夜の記憶がよみがえってきた。
この指先に、彼の口の中の熱や滑らかな感触がまだ残っている。
指の間を舌先で刺激された甘い感覚も。
知らなかった。
指があんなにも敏感だなんて……って、わーバカバカ!
私ってば、なに思い出してんのよ。
「あはは。動揺しすぎだって」
「もぉ、ヘンなこと言わないでよ」
指を強く握りこみ、必死にごまかす。
もう耳まで赤くなってるのは、自分でもわかっていたけど。
「だって気になるじゃん! で、どうだったのよ?」
興味津々て感じの目で沙耶が身を乗り出してくる。
その瞬間、昨夜の記憶がよみがえってきた。
この指先に、彼の口の中の熱や滑らかな感触がまだ残っている。
指の間を舌先で刺激された甘い感覚も。
知らなかった。
指があんなにも敏感だなんて……って、わーバカバカ!
私ってば、なに思い出してんのよ。
「あはは。動揺しすぎだって」
「もぉ、ヘンなこと言わないでよ」
指を強く握りこみ、必死にごまかす。
もう耳まで赤くなってるのは、自分でもわかっていたけど。
「だって気になるじゃん! で、どうだったのよ?」
興味津々て感じの目で沙耶が身を乗り出してくる。