不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「萌香ちゃん、大丈夫だった?」


卓巳君に声をかけられ、私はビクッと肩を震わす。


「うん……。でもなんでここに?」


和美さんと一緒だったんじゃないの? 

色んな疑問を抱えながら、じっと彼を見つめる。

なぜかバツの悪そうな表情で、私から目をそらす卓巳君。


「いや、なんつーか。なんか気になって。とりあえず来てみたものの、場所わかんねぇし焦った。携帯通じねぇから店に電話して、優一から場所聞いて走って走って、かけつけて……」

「卓巳君……」


ううん。
聞きたいのはそうじゃなくて……。

どうしてここにいるの?
なんで私を助けたの?

その理由が知りたいのに、卓巳君はふいに私と目を合わせると「ハハッ」と小さく笑った。


「オレ、色々うぬぼれてたのかな」

「え?」


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