不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
和美さんの話は、そこで遮られた。なぜなら、前方のステージから、私の大好きな声が響いたから。


「星があんなに美しいのは、そこに目には見えない一輪の花が咲いているからだよ」


その瞬間、ステージの上に立つ卓巳君の姿がパッと照らしだされた。

卓巳君は上下とも薄黄緑色のパジャマみたいな服に、橙色の長いスカーフのようなものを首に巻いている。

髪はカラースプレーで色をつけているのか、金髪になっている。

あの服装……。
それに、この物語って……。

考えをまとめようとしていると、ナレーションが入った。


「小さな、とても小さな星に、その王子様は住んでいました。とても美しい1輪の花とともに……。『星の王子さま』」


そうだ。


『星の王子さま』だ。


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