不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
その後、なんとか無理やり劇は続行された。


ラストシーン。王子は毒ヘビにかまれ、その命を絶つことで、花が待っている小さな星に帰っていく。

そんな切ない終わり方だというのに、卓巳君てば、始終ニコニコしっぱなしで、劇はある意味大失敗に終わった。


「去年のマジックショーの悲劇がまた……。私達、呪われてるの?」


和美さんは顔面蒼白でブツブツつぶやいていた。


「観客みんな、喜んでたんだからいいんじゃね?」


劇を台無しにした張本人は悪びれる様子もなくケラケラ笑ってた。


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