不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「それで? それで?」
沙耶はますます目をキラキラさせて聞いてくる。
「ダメ……これ以上は無理」
とてもじゃないけど、恥ずかしくて言えない。
あの後のことは、自分でも信じられなかった。
――彼の指が、手のひらが、私の体を優しくなでる。
「……ダメ」
私は彼の腕から逃れようと、身をよじった。
でもなんで? 力が入んないよ。
「気持ちよくない?」
「わっ、わかんない」
ウソ。ほんとはわかってる。
私、気持ち良いって思ってる。
たった数時間前にあったばかりの人に触られてるのに……。こんなのおかしいよ。