不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
甘い疲労感に襲われる。
ベッドでまどろみながら卓巳君の顔をじっと見た。
彼の目はトロンとしてて、今にも眠ってしまいそう。
あぁ……目、閉じちゃった。
まつ毛、長いな。
なんか、無防備な寝顔がかわいい。
頬に軽いキスをして、頭をナデナデ。
すると卓巳君は、片目だけほんの少し開けて「まだ足りない?」と、からかうように笑った。
「お、起きてたの?」
「かろうじて。でも、ヤバイ……」
そう言って、また目を閉じた。
それなのに、もそもそと動く指が私の内腿に触れた。
「マシュマロだぁ……。オレ、ここ好き」
その手が少しずつ位置を変えて、上に……上に……上がってくる。
今私がどんな風になっているのか気づかれるのがはずかしくて、顔を覆って目をつむる。