不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「それって、不感症ってやつ?」

ひと通り話を終えたタイミングで、また目の前の男の子から言われる。

不感症かぁ。

やっぱ男の人からはそんな風に思われちゃうのか。

元彼の智也からも同じようなことを言われた。

あげく、「お前抱いててもつまんねーんだよ」とまで。

そして結局私はフラれた。


「そうなのかも。もーいいの! 私、エッチなんて一生しなくても平気だもん」


あ……。自分で言っておいて、泣きそう……。

ヤケになって、グラスの底に残ったピーチフィズを一気に飲みほした。


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